Michino Le Tourbillon | ミチノ・ル・トゥールビヨン 大阪・梅田・福島からほど近いフランス料理のお店

大阪市福島区福島6-9-11

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電話番号06-6451-6566

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Michino le tourbillonのシェフ道野正自身についてのページです。経歴やその生き方について。著書の紹介も行っています。
ミチノ・ル・トゥールビヨンのシェフ道野正についての略歴や考え方についてさらに深く知りたい方のためにブログへのリンクも載せています。そちらもどうぞ併せてお読みください。

料理人は一つの職業ですが
ぼくにとっては生き方そのものです

人間やろうと努力すればなんとかなる
人はなりたいものになれる

その勇気を伝えるために
ぼくは走り続けます

鬼才、前衛、異端児、時代の寵児。様々に評価されてきたシェフ道野正。その経歴は意外なほど意外なところからのスタートでした。こちらでは店前で撮影した近影とともにその異色の経歴をご覧いただくことができます。

1954年 兵庫県尼崎市生まれ

1978年 同志社大学 神学部卒業。
京都市北区、フランス料理店『ボルドー』入店、調理師見習いとなる。

1985年 渡仏「ラ・コートドール ベルナール・ロワゾー」「ル・ランパール」「ジャン・バルデ」にて修行。

1987年 帰国後「シェ・ワダ」勤務、北海道旭川市「ハーヴェスト・ロードハウス」にシェフとして1年間出向、再度「シェ・ワダ」に復帰。

1990年 大阪府豊中市にて「レストラン ミチノ・ル・トゥールビヨン」開店、独立。

2006年 同店を改装し、店名を「レザール・サンテ!」に変更。野菜を主材料とするフランス料理を展開。

2009年 大阪市内、福島区に移転。店名を「ミチノ・ル・トゥールビヨン」に戻す。現在に至る。

2018年 料理人人生40年目を迎える。

前衛フレンチの巨匠ともてはやされることもあるシェフ道野正。まったく畑違いの分野から、フランス料理という世界に飛び込んだ道野正の軌跡を、近影とともに駆け足でご覧いただける経歴のコーナーです。

挫折と再生

時代の寵児 時代の寵児

時代の寵児として

だれもやったことのないフランス料理をやりたい。

そんな衝動がぼくを突き動かしていた。

温かいものを冷たく、冷たいものを温かく、デザートみたいな料理、料理みたいなデザート、魚料理の手法で肉料理、あるいはその逆。

アイデアが息苦しいほど湧いてきました。

そして私は時代の寵児になりました。

失意からの再生 失意からの再生

失意からの再生

それからの長い失意の日々を生き延びられたのは、家族がいたからでした。

ぼく自身はそこで立ち止まりました。そして長い間、その場所で苦しみました。でも気付いたのです。道は分かれてなんかいない。最初から一つしかない。

それは、自分の仕事が人を元気にする、人を喜ばせる、ただそれだけで良い、ということ。そのためだけに、自分の全てを投げ打つ、ということ。

ぼくは、フランスから帰って、自分の店を持ち無我夢中で走り始めました。誰もやったことがない料理を創造し続け、すぐに時代の寵児になりました。


だけどこれ以上先に進むと誰にも理解できないところまで来て、本当にそれでいいのかと迷いが生じたときに、立ち止まらざるを得なくなりました。

やはり自分はお客様に喜んでもらう料理を作るべきではないかと。時を同じくして、世間の論調が変わり、ミチノの才能は尽きたと言われるようになり、そして凋落していきました。


それがどれだけ辛いことであるのか、ぼくは身をもって教えられました。絶頂の5年、なんとか持ちこたえた5年。そのあとに続く長い長い失意の日々。そして、そこから這い上がろうとする努力、気力を保ち続けることの難しさ。「大御所」「巨匠」と呼ばれ、時代から遠ざけられていく。


でも、僕は大御所なんかじゃなくて、いまでも前衛のつもりです。そしてもっともっとたくさんのお客様に対して良い仕事がしたい。時代の先端に立って気炎を上げたい。そのためには、自分で築き上げたものを自分の手で壊すしかない、と思い至ったのです。

CONCEPT

精密機械時計 Michino le tourbillonの看板です。青いタイルにライトアップされた店名が柔らかく浮かび上がります。
Michino le tourbillonは一本裏通りを入ったところに位置する隠れ家的な大人のお店です。こちらは昼間の外観。

Michino Le Tourbillon

トゥールビヨン(tourbillon)とは、フランス語で「つむじ風」「旋風」という意味。

姿は見えないが、ものを動かし、人を動かす。

ミチノ・ル・トゥールビヨンは、そんなつむじ風でありたい。

唯一無比の精緻な創造を通して、フランス料理界に再び新しい風を呼び込みたいと思っています。

生き様と覚悟 マダムとシェフ

生き様と覚悟

生き様と覚悟 マダムとシェフ

優れた料理人は、まず自分を磨くことに専念します。変わるのは自分自身であり、自分自身の意思がそうさせるのです。大切にすべきものは、すでに自分のなかにあるのです。

ただ、すべてを主観で固めてしまってはいけない。風の音、花のにおい、人のぬくもり、みたいな小さなものから、時代の変化のような大きなものまでを感じ取り、取り込み、自分自身を刷新し続けること。

それが正しい変化のあり方、あるいは生き方なのではないか。


できればぼくの仕事は、流行を突き抜けたものでありたいと思っています。「新しい天体」となりうるもの。だれもが辿りつけなかった「味」の妙味を示すこと。

もちろん時代の空気は取り込む努力は続けようと思っています。でも、自分でしかなしえない仕事、この世に生まれたことを恥じない仕事、辿りつけなくてもそれが「勇気」として、押し付けがましくなく人に伝わる仕事であること。

それがぼくの「覚悟」です。

INFORMATION

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現役として

生き抜くことに迷う60代へ。


人は

なろうとしたもんになれる


道野 正


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